発刊までの経緯
当市は、平成24年7月に宮古市東日本大震災復興計画を策定し、「すまいと暮らしの再建」「産業・経済復興」「安全な地域づくり」の3つを復興の柱に据え、復興に向けて取り組んでいるところです。3本柱の中の「安全な地域づくり」では、「災害記憶の後世への継承」を方向性として位置付け、震災記録を保存・作成し、情報発信することとしています。
本記録誌は、平成24年度から取り組んでいる東日本大震災記憶伝承事業により作成しており、宮古市東日本大震災記録編集委員会(委員長:神田より子敬和学園大学教授)により被災者の方々や関係者からの聞き取り調査、資料調査・収集及び文献調査を行い、記録誌としてまとめています。
第1巻《津波史編》(概要版)について
第1巻(概要版)は、「第1部 東日本大震災」では、広報みやこの「写真特集 津波」や東日本大震災における地震、津波被害の概要等の各種データを収録しております。「第2部【資料編】歴史津波」では、過去の当地方における津波被害の写真を掲載し、各種史料・文献から作成した地震津波年表も収録しました。
第1巻《津波史編》(概要版)の電子書籍・PDFデータは、下のリンクからダウンロードして、ご覧ください。
※「東日本大震災宮古市の記録」冊子は、本編、概要版とも、部数に限りがあるため、冊子配布のご要望につきましては受け付けておりません。
※概要版は、本ホームページ(下記リンク)から、電子書籍及びPDFデータをご覧いただけますので、そちらをご利用ください。
※本編(冊子)につきましては、国立国会図書館、全国の都道府県立図書館、岩手県内の各市町村、宮古市立図書館(分室を含む)などに配布しておりますので、閲覧を希望する方は最寄りの図書館などにお問い合わせください。
<第1巻(概要版)の主な内容> |
刊行のごあいさつ |
第1部 東日本大震災 |
写真特集 津波(広報みやこ平成23年6月1日号) |
1 地震と津波の概要 |
2 被害の概要 |
3 宮古市東日本大震災浸水図 |
4 東日本大震災に伴う対応状況 |
5 東日本大震災による死者数及び行方不明者数 |
6 東日本大震災による家屋倒壊数 |
7 東日本大震災浸水による被害推計総額 |
第2部 【資料編】 歴史津波 |
[写真] 明治29年三陸地震津波 |
[写真] 昭和8年三陸地震津波 |
[写真] 昭和35年チリ地震津波 |
[写真] 昭和43年十勝沖地震津波 |
第2部 【資料編】 歴史津波 解題 |
宮古地方地震津波年表 |
津波の高さと被害 |
第2巻(上)《復興・防災編》・(下)《記憶伝承編》について
第2巻は、震災の記憶を後世の教訓に生かすことを主眼に、被災者、救助者、支援者、事業者など多くの方の経験や取り組みを記録しました。
第2巻(上)《復興・防災編》では、震災時の避難、ライフラインの復旧や救援物資、支援など応急復旧の概要を整理。また、今後の防災への観点から宮古市の震災対応や復興計画、まちづくりの取り組みを収録しました。
第2巻(下)《記憶伝承編》では、民俗学の手法により多くの方の実体験を聞き取り、地域ごとの津波の体験談を収録。また、各分野における震災時の対応と取り組みを収めました。
第2巻(上・下)の電子書籍・PDFデータは、下のリンクからダウンロードして、ご覧ください。
※「東日本大震災宮古市の記録」冊子は、部数に限りがあるため、冊子配布のご要望につきましては受け付けておりません。
※第2巻(上・下)は、本ホームページ(下記リンク)から、電子書籍及びPDFデータをご覧いただけますので、そちらをご利用ください。
※本編(冊子)につきましては、国立国会図書館、全国の都道府県立図書館、岩手県内の各市町村、宮古市立図書館(分室を含む)などに配布しておりますので、閲覧を希望する方は最寄りの図書館などにお問い合わせください。
<第2巻(上)《復興・防災編》 の主な内容> |
表紙 |
刊行のごあいさつ |
巻頭写真 |
第1部 震災と復興の記録 |
Ⅰ 応急復旧 |
1 避難 |
2 ライフラインの復旧 |
3 救援物資の集積と分配 |
4 東日本大震災義援金 |
5 被災者支援 |
6 応急仮設住宅の建設 |
Ⅱ 復興への取り組み |
東日本大震災からの復興 |
復興事業に係る埋蔵文化財発掘調査について |
震災後のできごと(平成28年4月1日まで) |
東日本大震災津波碑と津波浸水表示板 |
第2部 防災とコミュニティ |
第1章 宮古市における復興計画の策定と実施 |
第2章 津波防災まちづくりにおける合意形成 |
第3章 壊滅的被災下での住民主体によるコミュニティ再生に向けて |
第4章 田老におけるコミュニティのつながり |
<第2巻(下)《記憶伝承編》 の主な内容> |
巻頭写真 |
序 |
第1部 各地域における東日本大震災 |
A 田老地域 |
第1章 「津波太郎」―まちの復興と生活の復興 |
第2章 避難生活と心のケア―田老での聞き取り調査から― |
第3章 田老地域における支援体制 |
第4章 田老地域の仮設での生活 |
第5章 地域のために |
第6章 個人墓地と海嘯碑 |
第7章 NPO法人立ち上がるぞ!宮古市田老 |
B 宮古地域 |
第1章 崎山地区 |
第2章 鍬ヶ崎・築地・愛宕地区 |
第3章 被災者の証言 |
第4章 宮古市街地 |
第5章 藤原・磯鶏地区 |
第6章 高浜・金浜地区における震災の経験 |
第7章 津軽石地区における震災の経験 |
第8章 赤前地区(津軽石地区赤前) |
第9章 宮古地域の水産業 |
C 重茂地域 |
D それぞれの震災 |
第2部 各分野での震災後の取り組み |
第1章 医療の現場から 命を見つめて |
第2章 宮古医療圏におけるDMATの活動報告 |
第3章 障がい者・高齢者をめぐる取り組み |
第4章 子どもを守る取り組み |
第5章 女性の活躍 |
第6章 公的な支援体制 |
第7章 災害廃棄物の処理 |
第8章 ボランティア活動とその課題 |
第9章 自治体の相互交流と援助体制 |
第10章 観光の被災と復興 |
第11章 被災し/支援し/復興する宗教 |
第12章 外国人の被災経験 |
第13章 被災した芸能と復活 |
第14章 震災と暮らしの移りかわり |
第15章 海外メディアの東日本大震災に対する報道 |
協力者・執筆者・宮古市東日本大震災記録編集委員会 |