4 都市施設
人口が集中する都市では、商業・業務等の産業活動や通勤・通学、買物、レクリエーションといった日常活動など、様々な都市活動が営まれています。
これらの都市活動が円滑に行われるためには、合理的な土地利用の実現とともに、道路や鉄道等の交通施設や、公園・緑地、下水道、ゴミ焼却場など様々な都市施設が必要です。
交通施設
1 総合交通体系
都市への急激な人口や産業の集中と自動車保有台数の大きな伸びによって、交通渋滞をはじめとした様々な交通問題が引き起こされています。さらに、今後ますます交通需要の増大が見込まれることから、バス・自動車・自転車・歩行者等の交通特性を配慮し、土地利用計画とも整合のとれた総合的な交通体系を計画していくことが必要です。
宮古市でも、高速交通ネットワークとなっている三陸縦貫自動車道や宮古盛岡横断道路の計画が具体的に進展していることから、将来に向けた宮古都市圏の骨格道路ネットワーク計画を立案して、一体的な都市交通体系の整備を推進していくことが求められています。
2 道路
道路は物資の輸送や人々の移動のために重要な社会基盤であり、広域的な道路網と地域や都市内の道路網が有機的に連絡することにより、産業・経済の発展を促すとともに、私たちの生活基盤の整備や生活環境の改善に大きな役割を果たしてきました。
特に、都市では最も基本的な都市施設であり、道路本来の機能である交通機能のほかに、街区の形成、公共空間として市街地の良好な都市空間の形成、防災空間の確保、電気・ガス・上下水道などの供給処理施設のためのスペースとしての機能など多様な役割を担っています。
宮古市では、24路線、総延長46.26kmを計画決定しています。
3 駅前広場
駅前広場は、鉄道とバス・タクシーなどが有機的に連絡する交通広場であると同時に「街の玄関」ともいうべき都市の象徴的空間です。
したがって、駅前広場には交通処理のための諸施設だけでなく、快適な歩行者空間を形成するために樹木や噴水などの修景施設や彫刻などのシンボルも設置されます。
宮古市では、JR宮古駅前と磯鶏駅前の2箇所を計画決定しています。
公園・緑地
都市にあって、私たちの生活にゆとりと安らぎを与え、安全な暮らしを守ってくれるものに、都市公園をはじめとする公園・緑地があります。
公園・緑地は、都市の貴重な公共施設として自然的空間を形成し、土や緑とともに空間の存在自体が周囲の都市環境の改善に様々な効果を与えることから、都市にとって必要不可欠な施設です。
【宮古市の都市公園及び緑地の状況】
・都市公園の計画決定状況
種別 |
箇所数 |
面積 |
街区公園 | 32箇所 | 7.46ha |
近隣公園 | 2箇所 | 3.70ha |
運動公園 | 1箇所 | 14.30ha |
緑地 | 1箇所 | 102.30ha |
計 | 36箇所 | 127.76ha |
・都市公園の開設状況
種別 |
箇所数 |
面積 |
街区公園 | 52箇所 | 9.52ha |
近隣公園 | 2箇所 | 3.73ha |
運動公園 | 1箇所 | 14.25ha |
緑地 | 1箇所 | 13.30ha |
計 | 56箇所 | 40.80ha |
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