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山本市長の部屋トップページ

更新日: 2023年1月1日
 

ごあいさつ


   宮古創生
 
     ~ 挑戦、前進。持続可能なまちの実現へ ~


 
 令和5年の年頭にあたり、謹んでごあいさつを申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行から、間もなく3年が経過しようとしております。市民の皆様には、毎日の検温、マスクの着用、こまめな手洗い、3密の回避など、感染予防対策に努めていただいております。ありがとうございます。また、この間、医療・介護・保健・福祉・教育に従事する皆様をはじめ、関係者の皆様のご尽力に感謝申し上げます。市民の皆様におかれましては、引き続き、基本的な感染予防対策の徹底をお願いいたします。市といたしましては、「誰一人取り残さない」という姿勢で、今後も「感染予防対策」「暮らし・経済対策」に取り組んでまいります。
 昨年は、ロシアによるウクライナ侵攻が、世界中に大きな衝撃をもたらしました。未だ激戦が続く中で、東日本大震災を経験した私たちとしては、ウクライナに平穏な日々が一日も早く取り戻されることを願わずにはいられません。市といたしましても、国際社会の一員としての役割を担っていきたいと考えております。
 また、こうした状況下において、世界的な燃料高騰・物価上昇、国内での円安基調が、私たちの生活にも大きな影響を及ぼしております。こうした課題に対しましても、時機を逃すことなく必要な対策を講じてまいります。厳しい状況が続いておりますが、市民一丸となり、前へ前へと進んでまいりましょう。

 現在、「宮古創生」持続可能なまちの実現に向けた施策が着実に動き出しております。

 昨年7月17日に待望の遊覧船「宮古うみねこ丸」が、市民の皆様の笑顔と希望を乗せて就航いたしました。県内外の多くの方にご乗船いただき、就航から2カ月あまりで、乗船客1万人を突破いたしました。夏まつり花火の海上観覧や、船上ウェディングなど、遊覧船ならではのイベントなどにも活用されており、大変嬉しく感じております。クラウドファンディングなど全国各地から多くの心温まるご支援をいただき、皆で作り上げた「宮古うみねこ丸」。宮古の新たな〝海の顔〟として、これからも愛され、親しまれるよう取り組んでまいります。
 「宮古うみねこ丸」の発着場となる出崎ふ頭には、「しおかぜ公園」、道の駅とみなとオアシスの2つの認定を受けている「シートピアなあど」、「宮古市魚市場」もあります。遊覧船、浄土ヶ浜と、これらの施設を結び付け、三陸宮古の海の魅力を堪能できる「体験型観光」のスポットとして広くPRしてまいります。

 宮古港におきましては、今年、大型外国客船「ダイヤモンド・プリンセス」をはじめとする多くのクルーズ船が寄港する予定です。宮古の港に賑やかさが戻ってくるものと大きく期待しております。宮古港が三陸沿岸道路、宮古盛岡横断道路と直結しているという強みを生かし、乗船客の皆様に、宮古地域、そして近隣の魅力を存分に楽しんでいただき、交流人口の拡大と地域経済活性化へ繋がるよう、関係者一体となって取り組んでまいります。

 「再生可能エネルギーの地域内経済循環の実現」。宮古市では再生可能エネルギー施策を大きな柱の一つとして掲げるとともに、令和2年度に「ゼロカーボンシティ」を表明し、2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにする取り組みを進めております。こうした中、昨年11月、環境省が行う、全国100地域程度を先行モデルとする「脱炭素先行地域」の認定を受けることが出来ました。これを契機に、再生可能エネルギーを中心とするその取り組みを加速化させてまいります。また、市民の皆様にも、これらの取り組みによるメリットを享受いただけるよう、具体的な提案を行ってまいります。
 国内外において、洋上風力発電が、再生可能エネルギーの切り札として期待されております。昨年11月、「浮体式洋上風力発電」に取り組む長崎県五島市の関係者を宮古市にお招きし、市内の事業者などを対象とした研修会を開催しました。五島市での事例では、再生可能エネルギーの拡大はもとより、漁業との共生が図られ、藻やサンゴの再生により、漁礁が形成されるなどの良い効果が確認されているとのお話をお聞きしました。将来性があり、まさに夢のある壮大な取り組みだと感じております。関係者の皆様と調査・研究を進めるとともに、漁業者の皆様のご理解をいただきながら、宮古市での実現の可能性について検討してまいります。

 誰もが移動しやすい環境をつくる。「持続可能な公共交通の構築」も重要な取り組みです。新里地域・川井地域に続き、昨年12月には田老地域バスの運行を始めました。今年は宮古地域において、バスやタクシー、患者輸送バスなどの輸送資源を活用した新たな交通体系を構築し、公共交通空白地の解消に向け取り組んでまいります。宮古駅のエレベーターにつきましても、現在、工事に着手し、令和5年度中の完成を予定しております。より多くの市民の皆様に快適に公共交通をご利用いただき、市内各地域からの移動の利便性を高め、宮古駅を拠点としたコンパクトなまちづくりを進めてまいります。
 中心市街地の賑わいづくりに向けた「市道末広町線の無電柱化」は、令和6年度の完成を目指して整備を進めてまいります。「キャトル宮古」の跡地利用につきましては、駅前地区の再開発という重要な取り組みとなります。市民の皆様との対話を深めながら、将来を見据えた計画策定をしっかりと行ってまいります。

 宮古市では「東日本大震災復興計画」において、「再び津波により人命が失われることがないまちづくり」を掲げ、復興への歩みを進めてまいりました。国や県から公表された「日本海溝・千島海溝で想定される地震による津波」に対する対策につきましても「人命第一」を基本とし、そのうえで、震災以降、整備を進めたハード・ソフト対策を踏まえながら、「市民の皆様の生命と財産を守る」取り組みを進めてまいります。

 東日本大震災からもうすぐ12年。時間の経過とともに、震災の風化が叫ばれております。震災の記憶と記録の伝承が重要です。津波はもとより、台風・大火など過去の宮古市における災害の歴史と教訓を確実に後世に繋げてまいります。震災からの復興完遂に向けましては、被災した市民一人ひとりの「心の復興」が必要不可欠です。平成28年台風第10号、令和元年台風第19号もあわせ、被災された方々に寄り添った心のケアやコミュニティ支援に、継続して取り組んでまいります。 


 「新しいことにチャレンジするまちづくりを」
 昨年11月実施の市内高校生による議会「みやこ未来議会」での高校生議員からの提言です。挑戦する姿勢の大切さを改めて感じた言葉でありました。令和5年におきましても、挑戦の「矢」を放ちながら、私が掲げる宮古市のあるべき姿「安定した仕事を持って、子どもを幸せに育てられるまち」の実現に向け、全力で取り組んでまいります。

 結びに、市民の皆様にとりまして、本年が幸多き年でありますよう心からお祈り申し上げ、年頭のあいさつといたします。


                                                宮古市長 山本 正德

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