牛のヨーネ病検査の実施について
岩手県では、これまで搾乳用雌牛を対象として牛の法定伝染病であるヨーネ病の検査を実施してきました。
しかし、近年、繁殖肉用雌牛における本病の発生が全国的に増えています。
そこで、岩手県では平成20年度から繁殖肉用雌牛も検査することになりました。
ヨーネ病検査は5年に1回検査し、宮古市ではつぎの予定で検査を実施します。
検査スケジュール
令和元年度 宮古地区(実施済)
令和2年度 田老地区・新里地区
令和3年度 川井地区(繁殖肉用雌牛)、宮古地区(搾乳用雌牛)
対象牛
搾乳用雌牛・生後1年以上
繁殖肉用雌牛・生後1年以上
ヨーネ病とは
ヨーネ病の主な症状は慢性的な水様性の下痢で、感染すると急激にやせてしまいます。「ヨーネ菌」と呼ばれる細菌が原因で、感染牛の糞便を介して他の牛へ感染していきます。本病は発病まで1年から数年かかり、感染牛を見つけにくいため、気付かないうちに病気が拡がってしまうおそれがあります。
添付ファイル:牛のヨーネ病を知っていますか (157kbyte)
検査の内容
血液を採取し、抗体検査を行います。
検査の対象となるのは1歳以上の搾乳用雌牛と繁殖肉用雌牛です。
検査料は1頭あたり730円を予定しています。
ヨーネ病と診断された場合
検査の結果ヨーネ病と診断された牛は、家畜伝染病予防法に基づき殺処分します。
その際には、同法および家畜伝染病予防法施行令に基づいて国から手当金が交付されます。
また、まん延防止対策として、岩手県畜産協会を事業主体とする「家畜生産農場清浄化支援対策事業」により、
清浄化のための補助金が交付されます。
発生予防のために
ヨーネ病に対する有効なワクチンならびに治療法はありませんので、
日ごろから牛舎の消毒など衛生管理を徹底しましょう。
また、感染が疑われる牛がいる場合や不明な点がありましたら、
かかりつけの獣医師または岩手県中央家畜保健衛生所へお問い合わせください。
岩手県中央家畜保健衛生所(滝沢市):0196-88-4111