【令和4年3月31日】高さ更新
三陸復興国立公園に数ある奇岩景観の中でも、最も圧巻といわれる三王岩。 高さ37メートルの「男岩」の両側に、「女岩」、「太鼓岩」が寄り添い、真下に立つとまさに圧倒されんばかりの壮観さがあります。
1億年もの大昔の地層を、寄せ返す波と海原を吹き渡る風が約1万年をかけて形作った、美しい自然の芸術品です。 砂岩と礫岩による縞模様の岩肌には、はるか昔、白亜紀の記憶が封印されているかのようです。
|
白亜紀(1億年頃前頃)の海に堆積してできた砂岩や礫岩(宮古層群)から構成されています。 宮古層群が堆積する前の、北上山地の骨格を作った火山活動の痕跡で、激動の時代から穏やかな海への変化を見ることができます。 |
| 女岩(向かって左側) 高さ21メートル 脚部が羅賀層、上が田野畑層 |
| 男岩(中央) 高さ37メートルから5分の2が羅賀層、 その上が田野畑層 直径2メートルの海しょく洞があります。 |
| 太鼓岩(向かって右側) 高さ13メートル 田野畑層からなる転石 |
指定・認定
平成 4年9月4日 県指定天然記念物(地質鉱物)
平成25年9月24日 日本ジオパーク(三陸ジオパーク)
三王岩近くのスポットを紹介します。
不屈の三王松
| 宮古市田老地区は、2011年3月11日に地震と大津波に襲われ、壊滅的な被害を受けました。
三王岩周辺も津波の直撃を受けましたが、「不屈の三王松」は大津波に耐えて生き延びました。
地域の復興を見守りながら、 「震災の記憶」と「生命の力強さ」を現在に伝えています。 |
田老の津波石
2011 年3月11日の大津波により、約 30 メートル先の現在の位置まで運ばれてきました。
重さ200トン以上と推定される巨岩をも動かす強大な力が、津波の脅威を物語り、震災の記憶と経験を後世に伝えています。
基本情報
場所
宮古市田老字青砂里
交通案内
(車の場合)三陸沿岸道路で田老南IC下車、7分
(列車の場合)三陸鉄道リアス線新田老駅から徒歩25分
駐車場
乗用車17台 バス4台
施設
トイレ 身障者用トイレ(トイレは上記駐車場にあります)