山本市長のひとりごと 令和2年
毎月広報みやこの1日号に掲載されている『市長のひとりごと』をご紹介します。
行事やイベントに参加しての感想や、市長の思いがつづられています。
令和2年12月1日号掲載分

市議会議場にて真剣な表情で発言をする高校生議員たち
11月3日は特別な1日となりました。
鍬ケ崎地区では、地域のにぎわい再生イベント「鍬ケ崎元気市」が初開催されました。地区の住民と事業者が中心となり企画・運営されたもので、会場の七滝公園は地元の方々をはじめ、沢山の人の笑顔と活気であふれていました。定期市として、今後月1回開催予定とのこと。地域を盛り上げるイベントとして定着していきそうです。
出崎ふ頭では、「宮古トラウトサーモン」の稚魚を、宮古湾内の生け簀に移す作業が始まりました。今年デビューし、皆さんから大好評をいただいた宮古の新ブランドの“2期生”たちです。来年も、全国にその名を轟かせて欲しいと思います。
市役所では、市内の高校に通う生徒たちが議員を務めた「みやこ未来議会2020」(陸中宮古青年会議所主催)が開かれました。議場に立ち、臆せず自分の意見を述べる生徒たちの姿からは、これからの宮古を担う若い世代の頼もしさを感じました。いただいた意見を参考に、よりよいまちづくりを進めてまいります。
こうした取り組みが今後も成長していき、宮古市がより魅力的なまちになるよう、見守っていきたいと思います。
令和2年11月1日号掲載分

記念碑建立を祝い老松大仙市長(写真左)と堅い握手を交わす山本宮古市長
昨年10月5日に秋田県大仙市と友好交流都市協定を締結してから、1年が経ちました。この間、台風第19号による被害や新型コロナの感染拡大などがあり、残念ながら活発な交流がなかなかできずにいました。
このような中で、協定締結の記憶を後世に残すため、記念碑を建立いたしました。
記念碑除幕式は、市産業まつりの初日、10月3日に行いました。大仙市から、老松博行市長、金谷道男市議会議長にご参列いただきました。鈴木俊一衆議院議員にも駆け付けていただきました。
記念碑はイーストピアみやこの正面右側に設置いたしました。石は大仙市の「蛭川石」を使っています。市民の皆さまにぜひご覧いただきたいと思います。
除幕式後は、産業まつりで、大仙市名物・昼花火を430発打ち上げていただきました。昼でも色鮮やかに咲く花火は、迫力満点でした。
新型コロナが落ち着いた後に向け、さまざまな交流を考えています。これからも、大仙市との“縁”を大切にしてまいります。
令和2年10月1日号掲載分

出港を祝い乾杯の音頭をとる山本市長(9月1日)
8月29日、新造された遠洋マグロ船が、船籍港である宮古港に姿を見せました。その名は「第1勝運丸」。金沢漁業株式会社所有の459トンの船です。
宮古地域での遠洋マグロ船の竣工は平成24年以来8年ぶりということもあり、市民みんなでお出迎えしました。非常にうれしく目頭が熱くなりました。宮古港にピカピカのマグロ船はよく似合います。船内見学もさせていただきました。コンパクトにまとまった過ごしやすそうな空間でした。
9月1日、第1勝運丸は小雨の中、宮古港を出港いたしました。出港前に、金澤俊明代表取締役からの依頼により、乾杯の音頭を取らせていただきました。船の安全な航行と、山内和之漁労長はじめ船員の皆さんのご健勝、大漁をお祈りいたしました。その後、船員のご家族や関係者の方々と一緒に、紙テープを持ってお見送り。船の姿が見えなくなるまで、皆で手を振り続けました。
大漁となり、船員みんな元気に宮古に帰ってくることを願っています。
令和2年9月1日号掲載分

7月29・30日に臨時記者会見を開き、感染者の状況を説明する山本市長(写真は30日)
新型コロナウイルス感染症が全国的な広がりを見せてから、およそ半年が経過しました。医療従事者をはじめ、新型コロナウイルス対策の最前線で働いている関係者の皆さまに対し、敬意と感謝を申し上げます。
7月29日に、宮古市内で初の新型コロナウイルス感染者1名が確認されました。市では県と連携し、速やかに濃厚接触者へのPCR検査を実施するなど、感染拡大防止に全力で取り組んできました。既に感染者は退院し、8月20日現在、市内感染者数はゼロとなっています。
他地域との人の行き来が行われている以上、感染者の発生は、完全に防ぎきれるものではないと思っています。大切なことは、毎日の体温測定・手洗いうがいの実施・人がいる場所でのマスク着用・三密を避けたコミュニケーションといった、基本的な感染予防の取り組みを徹底して行うこと。そして、感染者が出たとしても、本人やその家族、医療従事者などへの誹謗中傷や、憶測による情報の拡散といった行為を絶対に行わない“思いやりの心”を持つことだと思います。
新型コロナウイルス感染症への対応は、息の長い取り組みが必要となってきました。「宮古市民 ワンチーム」一致団結して、この危機を乗り越えてまいりましょう。
令和2年8月1日号掲載分

式典で道路開通後の期待を述べる山本市長
7月12日、念願の三陸沿岸道路(宮古中央JCT〜田老真崎海岸IC、延長17キロ)と宮古盛岡横断道路(宮古港IC〜宮古中央IC、延長4キロ)が開通しました。
式は、新型コロナウイルス感染症対策のため、出席者を絞り行いました。主催者として御法川信英国土交通副大臣と達増拓也岩手県知事に、来賓として、大島理森衆議院議長(三陸地区国道協議会顧問)、鈴木俊一衆議院議員(同顧問)、木戸口英司参議院議員、横沢高徳参議院議員、その他関係者の皆さんに出席いただきました。九州・中部地方を中心に大規模な大雨・洪水災害が発生していたことから、式の内容も簡素なものとしました。
式典後の昼食会では、みやこ市民劇ファクトリーによる「拓け、いのちの道を」(第1回市民劇・劇中歌)の合唱が披露されました。命を懸けて道作りをしてきた先人たちの思いをつづった歌に、出席者からは「感動した」との声がありました。
宮古盛岡横断道路は、今年度中に4区間の開通を控えております。谷藤裕明盛岡市長とは、整備後は盛大にお祝いしよう、と誓い合いました。三陸沿岸道路も合わせ、1日も早い全線開通に努めてまいります。
令和2年7月1日号掲載分

新型コロナ対策に関する市長メッセージ動画を
市HPで公開しています
市民の皆さまは、新型コロナウイルス感染症対策で大変な日々をお過ごしのことと思います。
新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大する中で、市では、国・県の施策では及ばない方々への支援に、いち早く取り組んでまいりました。十分ではないかもしれませんが、今後も市民の皆さまの声を聞きながら、必要な対策を講じてまいります。
市民が一丸となって、ともに支え合っていきたいという思いから、宮古市ふるさと寄附金の新たなテーマとして、「新型コロナウイルス感染症対策寄附金」を創設いたしました。ふるさと宮古を離れ生活する学生や、収入が減少した事業者・市民への支援に活用させていただきます。皆さまのご協力をお願いいたします。
「誰一人、取り残さない」 宮古市民「ワンチーム」
一致団結して、新型コロナウイルス感染症からの危機を乗り越えてまいりましょう。
令和2年6月1日号掲載分

初出荷式であいさつをする山本市長
4月24日、待ちに待った「宮古トラウトサーモン」の初出荷がありました。宮古湾に設置した生け簀に、約400グラムのトラウトの稚魚を投入したのが昨年の11月。それからおよそ6カ月をかけて飼育し、2キロ以上になった成魚を水揚げしました。初競りでは、1キロあたり1,000円と高値での落札となりました。
5月8日までに3回水揚げがあり、これまでの数量は7,627キロ、落札金額で5,211,768円となっています。現在の1キロあたりの落札額は700円台で、順調に水揚げされています。時化に備えて生け簀を強化するなどの苦労もありましたが、関係者の皆さんの努力が実りました。新しい「宮古の春の魚」となってくれそうです。市としても、宮古のオリジナルブランドとして定着するようPRしてまいります。
そうそう、肝心の味はというと、脂も程よくのって、ヘルシーな味わいで、刺身にしてよし・寿司のネタにもよし・焼いてもよし、と皆さんに好まれること間違いなしですね。みんなで食べて、サケのような「宮古のブランド魚」となるように育てていきましょう。
令和2年5月1日号掲載分

庁内の新型コロナ対策の会議で指揮を執る山本市長
世界中で感染拡大を続けている新型コロナウイルス感染症。宮古市にとっても、東日本大震災、平成28年台風第10号、令和元年東日本台風(台風第19号)に続く、4度目の災害と言えます。
まずは人命が第一です。感染しないように、県外への移動と、密閉・密集・密接の「3密」を避け、うがい・手洗いを頻繁に行いましょう。毎朝体温を測定し、一人ひとりが体調管理と予防対策に努めることが大切です。
その一方で、外出自粛などにより産業・経済に影響が出てきました。これに関しては国・県・市の十分な支援が必要です。新型コロナウイルス感染症が終息した後も、市の産業の基盤が変わらずにあり続けられるよう、経済対策を進めてまいります。
宮古市として、市民の皆さんの暮らしをしっかり支えてまいります。今は我慢の時です。ご理解いただき、市民一丸となり感染予防に取り組んで生活してまいりましょう。
令和2年4月1日号掲載分

献花台に花を手向ける山本市長
3月11日、宮古市東日本大震災追悼式を市民文化会館で行いました。新型コロナウイルス感染症対策により、国や他市町村では開催の取りやめなど、いろいろな意見のある中でしたが、しっかり予防対策をとり、開催することにいたしました。
まず、国・県の来賓の皆さまには、出席をご遠慮いただくことにしました。開場入り口には消毒液を設置したほか、マスクも用意し、参列者には手指の消毒とマスクの着用をお願いしました。座席も1つ置きに座っていただきました。式の内容は、時間短縮のために「追悼のことば・黙とう・献花」の順で行い、所要時間を約30分に抑えました。参列者数は約300名と、昨年の約500名より少なくなりましたが、参列した方からは「開催してくれてありがとう」とのお言葉をいただきました。
3月11日は、遺族はもちろん宮古市民にとって特別な日です。これからもこの日を忘れることなく、お亡くなりになられた方々を追悼してまいりたいと思います。
令和2年3月1日号掲載分

演技?ハプニング?舞台の段差を転げ落ち、会場の笑いを誘った山本市長(写真中央)
2月8日・9日、みやこ市民劇第2回公演「鍬ヶ崎エレジー 激闘! 宮古港海戦」が市民文化会館で行われました。私も前回に続きゲスト出演させていただきました。
演じたのは、宮古の顔役の1人「総肝入り」。官軍に薪代や食事代の催促をし、怒鳴られてすごすご帰る役でした。官軍役の迫力ある演技に驚いたあまり、帰るときに転んでしまいました。2日目は心に余裕もでき、芝居やメイクを工夫し、大胆に楽しく演じさせていただきました。私を筆頭にわがままなゲスト陣のお世話をしていただいたスタッフに感謝です。2日目には、フェリーで隣町になった北海道室蘭市の青山剛市長も出演。ストーリーの重要な場面に登場し、会場を大いに盛り上げていただきました。
平谷美樹さん原作の「鍬ヶ崎心中」を、脚本家の道又力さんが市民劇向けの物語に仕立て、演出の坂田裕一さんが見事な劇に創りあげてくれました。子どもから大人まで、大勢の人が演者や裏方として汗を流してくれました。ありがとうございます。
演劇という素晴らしい文化が、宮古に根付いてきました。これからも継続させていきたいです。
令和2年2月1日号掲載分

1月4日の宮古市魚市場初売り式で鏡開きを行う山本市長(写真中央)
今年の元旦は天気もよく、三王岩から初日の出を拝むことができました。雲の間から真っ赤な太陽がさんさんと上がるのを見て「いい年になるのではないか」という予感がしました。干支も「ねずみ年」となり、新しいサイクルに入ることから、令和2年は新しいことにチャレンジする年にしたいと考えています。
1月4日に、宮古市魚市場で初売り式を行いました。年初めの水揚げに、場内は活気づいていました。魚市場は昨年、復興工事が完了し、新たなスタートを切りました。その一方で、サケ、イカ、サンマなど水揚げの低迷という厳しい面もありました。
そうした中で、今年は市水産事業の新しい取り組みが本格的に動き始めます。4月には、海面養殖の試験を進めているトラウトサーモンの市場流通が始まります。また7月には、陸上養殖のホシガレイの市場流通もスタートさせる予定です。震災後、海洋状況の変化により落ち込んでいる市の水産業の現状を打開するきっかけとなること期待しています。
今年は新しいことに挑戦する「攻めの市政」で、宮古市がもっと魅力あるまちとなるよう、さまざまな施策を展開してまいります。
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更新日:2024年12月23日