「遺跡」は宮古の文化遺産 (1/2)

更新日:2024年12月23日

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遺跡は宮古の文化遺産

遺跡は私たちの祖先が残してくれた大切な文化財です。
遺跡などの文化財は、宮古の歴史や文化を知るために、欠くことのできないものです。私たちはこのような文化遺産を、あらためて見直し、より良いかたちで保存して、後世に引き継いでいきたいものです。

質問 文化財には、どのようなものがありますか。

回答  文化財は、長い歴史の中で地域の人々の手によって生み出され、守り伝えられてきたものです。 つまり、文化財はその地方の歴史や文化の「履歴書」のようなものなのです。これには、お寺の仏像や古文書などの有形文化財、神楽や民具などの民俗文化財、伝統的な工芸や技術などの無形文化財があり、古墳や城跡、庭園などは記念物といわれています。 遺跡は、土の中に埋もれているという特別な状態の文化財なので「埋蔵文化財」という別の分類で呼ばれています。

質問 土の中に埋もれている文化財=遺跡(埋蔵文化財)には、どんなものがありますか。

回答 遺跡にもいろいろな種類や、様々な時代のものがあります。具体的には、崎山貝塚や磯鶏蝦夷森貝塚などの貝塚遺跡、八木沢の島田II遺跡のように、たくさんの住居跡が見つかる集落遺跡、鉄の生産や加工をしていた生産遺跡、千徳城や磯鶏館山遺跡などの城館遺跡といったものがあります。 また、時代も数千年前の縄文時代から奈良・平安時代、中世や江戸時代、そして明治時代の遺跡もあり、各時代の様子を知ることができます。

質問 宮古市には、いくつの遺跡がありますか。

 回答 現在知られている遺跡は、市内に663箇所あります。下閉伊管内では、遺跡数は最多となっています。

質問 どうして遺跡があることがわかるのですか。

回答 遺跡には、昔の人が使った土器や石器などの遺物が埋まっています。畑などで土を掘り起こすと、このような遺物が出てきます。 地表に出てきた遺物によって、遺跡だということがわかります。ですから、知られていない遺跡もまだまだあると思われます。

質問 遺跡はどうして大切なのですか。

回答 遺跡には、数千年という長い歴史が秘められています。皆さんの足元に埋もれている遺跡には、宮古人の生活の歩みがしっかりと残されています。 一度遺跡がなくなってしまうと、そこに残された私たちの歴史も失われてしまい、それを二度と取り戻すことはできないのです。

関連画像

上部は器の形をした巻貝型の土器で縁部分と全体に模様が施された巻貝型土器(縮小)の写真

小川 忠博氏撮影

巻貝形土器(まきがいがたどき) 平成6年度近内中村遺跡から出土。全長23.5センチメートル。本物の巻き貝を模して作成。
今までに全国で報告されている3例と異なり左巻きで無彩色。
祭祀儀礼に用いられたと考えられています。

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