崎山貝塚 縄文時代の環境 (動物)

更新日:2024年12月23日

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縄文時代の環境をさぐる

縄文時代の動物について

崎山貝塚周辺にはどんな動物がすんでいたのでしょうか。下のグラフは南貝塚の縄文前期の層から発見された動物や魚などの割合を表わしたものです。

動物ではシカ・イノシシ・オットセイなど現在崎山貝塚周辺では見られないものも含まれています。

また、魚は多くの種類が発見され、私たちにもなじみ深いものがほとんどです。

これらの動物や魚などは食べるために遺跡に持ちこまれたものなので当時の動物相そのものを表わしてはいませんが、おおむね現在と似たような種類が多いと言えそうです。

縄文時代の動物の割合を示した棒グラフ

動物はシカ・イノシシなどの大物をねらってとっていました。

縄文時代の魚の割合を示した棒グラフ

魚はイワシなどの小魚を多くとって食べていました。

縄文人たちのメニュー

これまで見てきたように、崎山貝塚からは貝・魚・は虫類・鳥類・ほ乳類などが多く発見され、その数は実に84種類にもなります。また、ドングリ・クリ・クルミなどの木の実も発見されています。さらにキノコをまねて作った焼きものも発見されていますので、キノコも食べていたのかもしれません。

このほかに、別の遺跡では山菜が発見された例もありますので、海藻や山菜なども食べていたと考えられます。

器に盛られた左から「ドングリ」「トチ」「クリ」の縄文人が食べていたとされる木の実の写真

土器に盛りつけた木の実

このように、崎山貝塚の縄文人たちは四季折々の豊かな海の幸、山の幸の両方を充分に利用してくらす知恵と技術をもっていたと言えるのです。

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