重層的支援体制整備事業について

更新日:2025年05月01日

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宮古市の共生社会推進について

社会福祉法の改正により令和3年度に創設された事業です。

この事業は、実施を希望する市町村の手上げに基づく任意事業です。

令和7年度より宮古市でも実施します。

重層的支援体制整備事業とは?

現在の福祉関係の支援は、高齢、障がい、こども・子育て、生活困窮など分野・属性別に特化して発展しています

しかし、近年では、8050問題やひきこもり、介護と育児のダブルケア・ヤングケアラーといったようにひとりひとりが抱える課題が複合化・複雑化し、相談や支援の手が行き届かない「狭間の課題」が浮き彫りになってきました。

このような背景から「狭間の課題」を抱える方やその世帯に対して、宮古市や関係機関が協力し合い、課題解決に向け相談支援体制を強化していく事業です。

相談支援体制の強化とは?

今までの相談機関の機能を最大限に活かしつつ、新たに共生社会推進室を福祉課内にを設置し、相談機関の連携をさらに強化していきます。

市役所にはたくさんの相談窓口があり、市内にもそれぞれの福祉分野に特化した関係機関があります。

これらの相談窓口で連携しながら「複合的な課題」や「狭間の課題」を抱える方に必要な支援を行います。

共生社会推進室とは?

重層的支援体制整備事業を担当いたします。

「複合的な課題」や「狭間の課題」の相談があったときに、各関係機関との連携を図る調整機関になります。

ほかにどんな支援があるの?

重層的支援体制整備事業には「包括的相談支援事業」「地域づくり事業」「多機関協働事業等」の3つの支援があります。

包括的相談支援事業とは?

相談は市役所内の各相談窓口や社会福祉協議会などの関係機関が引き続き受け付けます。

本人や家族の複合化・複雑化した問題をすべて相談してください。

例)ダブルケア → 介護窓口、こども窓口どちらでも相談いただけます。

生活困窮と障がい → 福祉窓口、障がい窓口どちらでも相談いただけます。

分野の垣根を越えてをご自身が抱える悩みをお話しください。

もちろん、今までと同じく分野ごとの相談も受け付けています。

地域づくり事業とは?

住民同士の顔の見える関係性の育成支援を行います。

身近な地域における共助の取り組みを活性化させ、年齢や心身の状態に関わらず、地域で交流しあえる活動の場を提供します。

例)地域介護予防活動支援事業、生活支援体制整備事業、地域活動支援センター等機能訓練強化事業、地域子育て支援拠点、生活困窮者支援等のための地域づくり事業(「狭間の課題」(重層的支援分野))

多機関協働事業等とは?

重層的支援体制整備事業を実施するにあたり、新しく作られた支援です。

宮古市では、令和7年度から以下の事業を開始します。

1 多機関協働事業…重層的支援体制整備事業の調整を担当するコーディネーターを福祉課、くらしネットみやこに配置しました。支援会議の開催や支援計画の作成をします。

2 参加支援事業…地域とのつながりが薄くなってしまった方や世帯に対し、社会や人とのつながりを考えたり、居場所の提供を行います。

3 アウトリーチ等を通じた継続的支援事業…宮古市で実施していたひきこもり支援や被災者支援のノウハウを活かし、アウトリーチ(支援が必要としている方に支援を行き届けること)型の支援を行います。

 

上記に書かれたこと以外で「もっと詳しく知りたい!」という方は、以下の「第1期宮古市重層的支援体制整備事業実施計画」や厚生労働省のホームページをご覧ください。

重層的支援体制整備事業のイメージ

この記事に関するお問い合わせ先

保健福祉部 福祉課
〒027-8501
岩手県宮古市宮町一丁目1-30
電話番号:0193‐62‐2111

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