木の博物館/分館2号 育林の森

更新日:2024年12月23日

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概要

植栽したカラマツ壮齢林を対象に、間伐試験を行い活力に満ちた森の育成を図っています。という文字と、幹の細い木々がたくさん生えている写真

ここのカラマツ(Larix Kaempferi)林は、植えてから30〜50年を経過しています。植栽後に自然にシラカンバやダケカンバなどの広葉樹類が侵入し針広混交林を形成している区域(第一試験地)と植栽したカラマツが主体でわずかに広葉樹林の入っている区域(第二試験地)に分けられます。木が大きくなって、隣の木の枝葉が重なり合うと、林木の生育が衰え活力が低下します。これを回避するために伐期まで何回か間引き切りし(除伐・間伐)、使える材料は利用し、残った木の成長を促進させます。この結果、木材資源が培養され森が活性化し二酸化炭素の吸収量も高まります。二つの試験地を対象に、間引きの度合い(間伐率)や間引きの方法(単木・列状)を変えた間伐試験を計画し、これに沿い平成13年11月に伐採処理をしています。第一試験地はシラカンバなどの侵入広葉樹が多いので、これを生かして将来は針広混合林の育成を、第二試験地ではカラマツ単純林の育成を目標にしています。
いずれも70年以上の長伐期の大径木生産を目指しています。間伐試験前後の各試験地の間伐率(本数割合)と本数密度(ヘクタール当たり)を表に示しております。この状況変化は、今後追跡していく計画です。

1区から7区まで区分けされた試験地配置見取り図の画像と、1区から7区までの間伐前後の木の本数と間伐率の表

位置図

7区ある試験地の位置を示した地図のイラスト

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