木の博物館/分館16号 ハナヒョウタンボクの群落

更新日:2024年12月23日

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概要

ハナヒョウタンボクの白く細長い花びらをアップで撮影した写真

ハナヒョウタンボク(Lonicera maacki)はスイカズラ科の植物であり、岩手県と長野県にのみ生育しています。環境省絶滅危惧種1B、岩手県Aランクの貴重種です。県内分布は、現在、洋野町、軽米町、葛巻町、宮古市、盛岡市、遠野市等です。自然の状態が最も良好に保たれているのは、宮古市、盛岡市、遠野市等ですが、宮古市のものは根元直径60センチメートルを超え、数百年を経たしものと推定されます。また、群落を形成していることも見事です。本種は、春植物で他の植物に先駆けて開葉し、6月に白い美しい花をつけます。実は赤く、9月につけ始め、落葉しても12月頃まで落ちないで付いています。種子は鳥類がついばむのか、母樹の下には稚樹がほとんど見あたりません。しかし、離れた周辺のイタヤカエデ、ハルニレ等の高木類の下に、稚樹が存在しています。川辺では、川岸に近いほど成長が良好で、遠ざかるにしたがって不良となる傾向が見られます。

ハナヒョウタンボクの説明文の表
ハナヒョウタンボクの緑の葉に丸くて赤い実がなる様子を撮影した写真
ハナヒョウタンボクが図で説明された絵の写真
ハナヒョウタンボクの木の幹にメジャーが巻かれ「現時点で日本一のハナヒョウタンボク」の表記がある写真

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