木の博物館/分館16号 ハナヒョウタンボクの群落
概要

ハナヒョウタンボク(Lonicera maacki)はスイカズラ科の植物であり、岩手県と長野県にのみ生育しています。環境省絶滅危惧種1B、岩手県Aランクの貴重種です。県内分布は、現在、洋野町、軽米町、葛巻町、宮古市、盛岡市、遠野市等です。自然の状態が最も良好に保たれているのは、宮古市、盛岡市、遠野市等ですが、宮古市のものは根元直径60センチメートルを超え、数百年を経たしものと推定されます。また、群落を形成していることも見事です。本種は、春植物で他の植物に先駆けて開葉し、6月に白い美しい花をつけます。実は赤く、9月につけ始め、落葉しても12月頃まで落ちないで付いています。種子は鳥類がついばむのか、母樹の下には稚樹がほとんど見あたりません。しかし、離れた周辺のイタヤカエデ、ハルニレ等の高木類の下に、稚樹が存在しています。川辺では、川岸に近いほど成長が良好で、遠ざかるにしたがって不良となる傾向が見られます。




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更新日:2024年12月23日