宮古港の概要

更新日:2025年03月28日

ページID : 2314
宮古港の平面図を写した写真

港の概要

 宮古港は、岩手県沿岸のほぼ中央に位置し、外界から遮蔽された天然の良港として知られ、古くから避難港、北海道への松前廻船の寄港地として利用されるとともに、沖合に豊かな三陸漁場を持つ漁業基地として栄えてきました。
 1615(元和元)には盛岡藩主南部利直公により藩の外港として定められ交易を行うようになり、藩船の建造および廻船問屋や海産物商による港の整備が進められました。
 1927(昭和2)年に内務省(当時)による「第二種重要港湾」に指定、1951(昭和26)年に現在の港湾法による「重要港湾」に指定され、企業立地や貨物取扱量の増加を受けて公共ふ頭や工業用地が造成され、近代港湾としての形態を整えていきました。
 近年では、1998(平成10)年から横浜港との間に内航フィーダー船が定期就航したほか、1999(平成11)年には神林地区にリアスハーバー宮古が整備されました。また、2003(平成15)年には出崎地区に「シートピアなあど」が整備され2005(平成17)年に道の駅、みなとオアシスにダブル登録されるなど、水産業、物流に加えて海洋レクリエーションや観光などの人流も活発になり、現在は、竜神崎防波堤、出崎地区港湾改修事業が進められています。

交易と整備の歴史

  • 1615(元和元)年
    • 南部藩主利直が宮古港を盛岡の外港とする。
    • 翌年、藩船2隻(宮古丸、虎丸)を常備し、商港と軍港を兼ねる。
  • 1869(明治2)年
    3月 日本初の近代海戦「宮古港海戦」。(死者19人、負傷者24人)
  • 1879(明治12)年
    民営による閉伊川左岸埋立着工。
    (本県初の公有水面埋立工事で、宮古港修築の基となる。)
  • 1882(明治15)年
    民営による閉伊川左岸埋立完成。(埋立坪数1万7,620坪)
  • 1888(明治21)年
    民営による宮古〜塩釜間の定期航路が開かれる。
  • 1896(明治29)年
    6月 三陸大津波。
  • 1913(大正2)年
    5月 鍬ヶ崎埋立許可。
  • 1916(大正5)年
    1月 鍬ヶ崎埋立着工。
  • 1917(大正6)年
    10月 鍬ヶ崎埋立竣工。(2,700坪)
  • 1925(大正14)年
    鍬ヶ崎前須賀、角力浜埋立着工。
  • 1927(昭和2)年
    • 10月 「第二種重要港湾」に指定。
    • 12月 宮古港修築を県会で議決。
    • 鍬ヶ崎前須賀(6,200坪)、角力浜(5,500坪)埋立完成。
  • 1929(昭和4)年
    4月 出崎築港工事着工。(内務省直轄)
  • 1933(昭和8)年
    3月 三陸大津波。
  • 1937(昭和12)年
    5月 出崎築港竣工。(-7.3メートル岸壁2バース)
  • 1947(昭和22)年
    • 8月 県が鍬ヶ崎地区の整備に着工。
    • 9月 カザリン台風。
  • 1948(昭和23)年
    9月 アイオン台風。
  • 1951(昭和26)年
    • 1月 「重要港湾」に指定。
    • 宮古港修築第二期工事着手。
  • 1952(昭和27)年
    「出入国港」に指定。
  • 1953(昭和28)年
    • 4月 「木材輸入港」に指定。
    • 鍬ヶ崎地区が竣工。
    • 県が港湾管理者になる。
  • 1954(昭和29)年
    • 7月 「開港場」に指定。
    • 出崎埠頭岸壁(-9メートル)着工。
  • 1956(昭和31)年
    9月 「大豆輸入港」に指定。
  • 1957(昭和32)年
    出崎埠頭岸壁一部(60メートル)完工。
  • 1960(昭和35)年
    5月 チリ地震津波。
  • 1960(昭和36)年
    10月 「検疫港」に指定。
  • 1963(昭和38)年
    7月 港湾審議会において、神林地区に輸入木材港新設、藤原地区に新埠頭建設、日立浜地区に物揚場の建設を決定、神林防波堤に着工。
  • 1964(昭和39年)
    • 9月 出崎埠頭岸壁(-9メートル)1バース175メートル竣工。
    • 9月 神林木材港着工。
  • 1965(昭和40)年
    11月 北米貨物船寄港地指定期成会が発足。
  • 1966(昭和41)年
    11月 北米太平洋定期船寄港地に指定。
  • 1968(昭和43)年
    • 3月 神林木材港竣工。
    • 10月 「植物防疫港」に指定。
    • 冬期風浪の影響により、神林木材港防波堤被災。
  • 1969(昭和44年)
    6月 藤原埠頭起工式を挙行。
  • 1972(昭和47年)
    港湾審議会第52回計画部会において船型の大型化に対処する為、藤原埠頭の計画を一部変更し、岸壁(-12メートル)1バースの新計画を決定。
  • 1974(昭和49年)
    • 港湾審議会第60回計画部会において、藤原埠頭の計画を改訂。
    • 藤原埠頭第一船(ソ連船ツビルレク号)入港。
  • 1974(昭和55年)
    8月 開港以来の大型船入港(ロイヤルホーナックス号・45,000トン)
  • 1982(昭和57年)
    11月 運輸省航海訓練所練習帆船「海王丸」が入港。
  • 1986(昭和61年)
    • 4月 運輸省航海訓練所練習帆船「日本丸」が入港。
    • 港湾審議会第116回計画部会において藤原・神林地区の計画改訂、竜神崎防波堤の建設、出崎埠頭の延長を決定。
  • 1991(平成3年)
    10月 運輸省航海訓練所練習帆船「海王丸」が入港。
  • 1995(平成7年)
    10月 運輸省航海訓練所練習帆船「日本丸」が入港。
  • 1998(平成10年)
    6月 初のコンテナ船定期就航。
  • 1999(平成11年)
    8月 全国高校総体岩手県大会セーリング競技開催(リアスハーバー宮古)。
  • 2001(平成13年)
    宮古港開港385周年事業開催。
  • 2003(平成15年)
    11月 出崎地区に「シートピアなあど」オープン。
  • 2005(平成17年)
    • 7月 シートピアなあど「みなとオアシス」に認定。
    • 8月 シートピアなあど「道の駅」に認定。
  • 2011(平成23年)
    3月11日 東日本大震災。

この記事に関するお問い合わせ先

商工労働観光部 港湾課
〒027-8501
岩手県宮古市宮町一丁目1-30
電話番号:0193‐62‐2111

港湾課へのお問い合わせ