復興計画における位置づけ
「千年に一度」と言われる大災害に遭遇した私たちが成すべきことは、人命が失われる津波災害を終わりにすることです。自然の力は計り知れないものがあり、次にどんな津波がまちを襲うかは誰にもわかりません。どのような災害に遭遇しようとも、常に命だけは守れるよう、全ての市民の安全な避難や行動につながる防災体制を創っていく必要があります。
このため「津波の恐ろしさ」、「自然を侮ることの愚かさ」や「備えることの大切さ」などを学ぶ防災教育を、今まで以上に強化していかなければなりません。
また、改めて先人が残した教訓と、さらに今回の災害で得た経験を生かし市民一人ひとりの防災力を高めるとともに、未来の子どもたちが同じような悲劇にあうことがないよう、この経験を次の世代に伝えていくことも私たちの大切な使命です。
このため、東日本大震災の甚大な震災の記憶と記録を風化させることなく後世への伝承を進めるとともに、尊い命を守るための防災のまちづくりの取り組みを、広く国内外へ情報発信を行う「災害記憶の伝承プロジェクト」に取り組みます。
ポイント
- 地震・津波災害の記録収集や展示による次世代への確実な経験の継承と地域防災に関する情報を国内外に発信
- 失われた命への追悼と鎮魂のためのメモリアルパークの整備をはじめ、震災津波の記憶を未来へ語り継ぐイベントの開催や、津波体験者による記憶・教訓を伝承
- 防災教育に生かすため、津波遺産として被災跡地の保存と活用する取り組みを推進
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