(企画課)_QA_01
Question1 宮古あるあるを教えてください

これさえ読めば宮古暮らしがだいたい分かるかも、というQ&Aコーナーです。


なるべく分かりやすく楽しく紹介していこうと思っているんだよね。

それにしても、最初がいきなり「宮古あるある」なんですね。
たいていは、「宮古市の場所」ぐらいから始めることが多いと思うんですけど。


あまり硬い質問から始めても、飽きちゃうから…。
移住を検討する方は、宮古暮らしの日常風景こそ知りたいんじゃないかと、ね。

本当に大丈夫ですか…?
じゃあさっそく、何か「宮古あるある」を、一つお願いします。

佐々木さんが多い。

…確かに宮古には、佐々木さんがたくさんいますけど。

だいたい、同じクラスに三人ぐらいいるんだよ。

それはまあ、そうなんですけど…。

名字と言えば、地名がそのまま名字になっている人が多いんだよね。

そうですね。それは、ちょっとした宮古知識としてお伝えしていいと思います。

千徳(せんとく)さん、刈屋(かりや)さん、箱石(はこいし)さん…。
みんな、宮古に同じ地名があるんだよね。

昔、その辺りに住んでいた人がそのまま地名を名字にしたり。
逆に、名字が地名になっていった歴史があるんでしょうね。

都会のように人の動きが多くない、地方ならではかな。

ちょっと変わった地名も、たくさんありますよね。
タイマグラ、トドヶ崎、女遊戸(おなつぺ)、アイオン沢、がっかり島

アイヌ語に語源があったり、地形や漁業の知恵、災害に関係するいわれがあったり。
歴史と地名の関係が、日常生活にも残っているのは、宮古の面白さじゃないかな。

こちらでは普通ですが、住所名の「地割」(ちわり)も、知らない人は驚くみたいです。

「岩手県宮古市川井第十四地割●●」、というような住所表記だよね。
これは宮古というか、岩手県では一般的なので、覚えておくといいと思うな。

宮古にいると当たり前すぎて、外の人が驚くようなこと、他にも多いですよね。
なぜか市街地は美容院が多い、とかもありますよね。

確かに!
市街地は、角を曲がるたびに美容院がある気がする。

ラーメン屋さんも多いんですよね。

煮干しだしとか、さっぱりした味のラーメン屋さんが多くて。
特に市街地は、激戦区なんだよね。みんなうんめえし。

市街地は、港を埋め立てながら継ぎ足していった街並みだから、道の作りも独特ですよね。
車で市街地を走ると、一方通行だらけで、最初の頃は迷うと思います。


田老地区とか川井地区の人は、何回来ても市街地には戸惑う人もいるそうだよ。

あっ。そうそう、宮古駅周辺の市街地に行く人は、同じ市内でも、「街に行く」とか、「宮古に行く」って言いがちです。


同じ宮古市内なのに、「今日はどこから来たの?」って聞かれて、思わず「宮古から」って答えちゃったり。

同じ宮古でも、あるあるですよね。

宮古は広いから。市街地から、ものの10分も離れると、大自然だしね。

「森・川・海」の三拍子が、宮古のキャッチフレーズです!

宮古市は9割が森!

それだけに、5月頃の新緑の季節は、毎日の景色が鮮やかで、目に痛いぐらいキレイです。

でもちゃんと街もあるんだよね。

宮古市街地には、全国チェーンのお店もコンビニもたくさんあります。
カラオケ、ライブハウス、ゲームセンターやダーツバーだって、ありますよ。

そういう都会っぽさと、大自然の距離が近いのが、宮古の楽しさかなあ。

都会っぽさといえば、ごみの分別ルールはとっても細かいですよ。


「紙ごみは紙ヒモで縛る」指定は、ちょっと珍しいかも。

豊かな環境を守るためにも、ルールを守ることが地域に溶け込む第一歩だとも言えますね。

ただ、観光、福祉、医療のサービス業だったり、一人暮らしだったりすると、なかなか決まった曜日や時間のゴミ出しが難しいこともあるよね。大丈夫かな?

たとえば、資源ごみなら、処理施設への持ち込みが無料ですから。
処理施設に自分の車で持ち込むようにしている人も多いですね。

スーパー店頭の資源回収を使う人も多いしね。工夫次第かな。
そういう、都市っぽいところと地方っぽいところが混ざり合ってるよね。宮古は。

ほどほどに都市、ほどほどに田舎、のバランスが宮古のいいところです。

とにかく首都圏からも関西からも、どこからも遠いけどね。
東京から新幹線で宮古に戻ってくるとき、時間は、盛岡に着いてやっと半分だもの。

(鮭なのに、川をさかのぼるんじゃなくて、新幹線で戻ってくるんだ…)

そして、ラサの煙突が見えるとちょっと安心する。


市内にあるラサ工業株式会社さんの煙突ですね。
煙突の高さが160メートル、地上からの高さだと250メートルもあるんです。

建設当時は日本一、いまでも日本で二番目に高い煙突なんだよ。
おっきい銭湯の煙突、というわけではないんだよね。

銭湯といえば、市街地に、昔ながらの銭湯が三つもありますね。
そんなところも、ほどほどに田舎、な宮古らしさかもしれませんよ。

ほどほどに田舎というなら、どこのスーパーにも、お団子とかまんじゅう売り場が必ずあるよ。
これは首都圏のスーパーとかではあまり見ない光景じゃないかな。

「こびり」の文化ですね。
(宮古弁で、「小昼(こびり・こびる)」=ちょっとしたおやつ代わり、の意味)


お団子、「がんづき」、「ひゅうず」、「すっとぎ」、いっぱいあってどれもおいしい!
ただ、「ひゅうず」は中身がこぼれるから注意だね。

「ひゅうず」は宮古の郷土菓子。耳の形をしたお団子ですね。
中身が「黒蜜派」と「味噌派」で、市民同士の永遠の争いがあるとかないとか。

宮古市民は、みんなこびりが大好きだよね。

みんな大好きと言うなら、わかめ、めかぶ、美味しいです。
わかめのしゃぶしゃぶは、三陸沿岸でしかやっていないと思います。

そうなんだよね。春になると、どこからともなく採れたてのわかめがどっさりもらえて。
毎日自宅でわかめフルコース状態になったり。

スーパーとか市場で、ビニール袋に詰めた、わかめの「茎」が売られたり。
首都圏とかでは、まずあり得ない光景でしょうね。

わかめは飲み物。

それは、さすがに無理があるんじゃあ…。

ウニも飲み物だよね。


お風呂上りの一杯は、なんといっても生ウニをゴクゴクと…って、違いますからね。
これは瓶ウニといって、生ウニの鮮度を保つための、この地方ならではの保存方法ですよ。

これにヒントを得たのが、宮古ご当地グルメの「瓶ドン」だね。


色々なお店がそれぞれの工夫を凝らした瓶ドンを用意してますから、食べ歩いてほしいですね。

そうそう、海の幸も山の幸も、とにかく食べ物がなんでもおいしくて安いのが宮古!

食べ物だけじゃないですよ。水も美味しくて、水道代も東北地方にしては安かったりします。

最低賃金は低くても心は豊かに暮らせたり。

それも宮古あるあるかもしれないですね。
生活の価値観しだいなんですよね。

そもそもお金を使うような遊び場が少ないという説もあるけど…。

それは都市に比べればどうしても、ですね。
でも、お祭りとかイベントは多いんですよ。だいたい毎月何かやっています。

もちろんインドア派の人たちもいるし、アニメやゲームのイベントもけっこうあるね。

幅が広いですよね。「楽しみ方」の価値観が、都市とは違うと思います。
アウトドアで遊ぶなら、クマには要注意ですけどね。

宮古は、市街地の後ろがすぐ森だものね。
クマもよく出るし、鉄道や車がシカを撥ねるのも、あるある。


いつものことだから、みんな、順応しているところはありますね。
獣や虫が出るところは苦手、という人には、心構えが必要だと思います。

津波や水害もそうだけど。自然の豊かさと引き換えに備えないといけないことだよね。
自然の良さと怖さを肌で感じて学べる、それは宮古暮らしの大事なポイントかもしれない。


だから、控えめだけどたくましい気質というんでしょうか。

そうだねえ。イベントのことで言えば。
控えめで前の席に座りたがらない人達でも、「餅撒き」のときだけは前に出て拾いまくることが。

「餅撒きは戦場」は、岩手県あるあるですね~。
餅撒きというのは、行事とかの最後に、お餅を投げてみんなにばら撒く風習ですよ

そういう行事の「伝統」みたいなものが、すごく引き継がれてる街だと思うんだ。
郷土芸能も祭りも市民劇も、やるとなったらみんなでやっちゃうしね。


夏祭りでは打ち上げ花火もありますね。あと、家庭によっては、夏は「花火をやっていい日とやらない日」が決まってることがあります。

お盆の「松明かし」だね。お墓で花火をする人もいるよね。
これも、宮古ならではかな…。

お祭りや伝統が生きている地域の雰囲気が、子どもの頃から浸透しているんでしょうね。

市街地だと、ご近所付き合いがすごく強いとは限らないけど、季節ごとの行事で、若者同士や地域のつながりも、育まれている街かな。

北国ですから、冬が長くて夏は短くて。
短い春~秋の間に、いろんなことがギュッと詰まっているような感じですね。

そうだね。
宮古の夏は涼しくて過ごしやすいから。

8月でも30度超えない日がけっこうありますよね。
季節風の「やませ」の影響です。

むしろ、夜は寒いぐらいのこともあって。
こたつが一年中出しっぱなしの人もいる、というのも宮古あるあるかもしれない。

それじゃあ、次のQ&Aからは、そんな宮古のことをもっと詳しくみていきますよ!
Question2 「どんなオンリーワンの自然があるの?」へ進む
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更新日:2024年12月23日